2013年12月30日

■6871 日本マイクロニクス S高常習犯、急騰の謎。グエラテクノロジー株式会社と共同で、量子電池(バッテリー)の量産化技術を開発


グエラテクノロジー株式会社と共同で、量子電池(バッテリー)の量産化技術を開発


■6871 日本マイクロニクス



2014

2013
12/16
S高

2012
12/13
13年9月期はリストラ効果が30億円の増益要因

11/20
12年9月期連結最終損益50億円赤字



一時¥1499 +83まで上昇。
岡三証券が投資判断を強気、目標株価¥2000を継続していることも手がかりとなっている。
半導体関連の銘柄。
http://nji.diary.to/archives/1854522.html

日本マイクロニクスのシート型バッテリーまとめ

 

http://post.tokyoipo.com/visitor/search_by_brand/infofile.php?brand=2121&info=937314
1.日本マイクロニクス独自のプローブカード製造技術を応用し、配線密度は現行商品の30倍。 
※日本マイクロニクスは半導体検査のプローブカード世界シェアトップ。他社が真似できない技術を多数保有。 
2.材料は不燃性であり、充放電においてほとんど発熱しない。熱暴走の心配無し。 
3.電解液を必要としない。安価、安全で取り扱いが容易。 
4.原材料に有害物質を使用していないため、環境問題がない。 
5.1万回充放電を繰り返しても劣化しない。メンテナンスフリー。 
6.従来のバッテリーを大幅に上回る急速充放電が可能。現状でも従来品の倍以上の充放電が可能。 
7.レアメタルなどの希少資源を必要としない。安価で安定供給が可能。 
8.動作温度範囲 −25℃〜+85℃。冷凍庫内でも使用可能。屋内、屋外問わず使用可能。 
9.積層可能。積層すればするほど能力を上げられる。 
10.デバイスに合わせて形状は自由に替えられる。スマホ、タブレット、太陽光発電、ほかあらゆる家電の補助電源としても実装可能。 
11.量産化技術は開発済。



<IRの要約>
日本マイクロニクスは、グエラテクノロジー株式会社と共同で、量子電池(バッテリー)の量産化技術を開発した。
現在、量産化技術の検証と、顧客評価品の準備中。


<電池について>
電池は、先ず大きく2つに分けて、1次電池と2次電池がある。

1. 1次電池
放電のみが可能な電池で、乾電池のような使い切りのタイプ。

2. 2次電池
一般にバッテリーと言われる物や、SANYOのeneloop等の、充電して繰り返し使える電池。


又、電力を発生させる原理によって大別すると、「化学電池」「物理電池」「生物電池」に分類できる。

1. 化学電池
物質が化学変化によって、他の物質へ変化する際に生じる電気エネルギーを利用するのが化学電池。
電池内部に充填した物質を、「酸化」や「還元」といった化学反応によって、他の物質へ変化させ、その際に生じる電気エネルギーを利用する仕組みで、一般に電池やバッテリーと称されている物の殆どが、この化学電池であり、リチウムイオン・バッテリーや燃料電池などもこれに含まれる。

2. 物理電池
物理電池は、光や熱などの物理的なエネルギーを、電気エネルギーに直接変換する電池。
ソーラーパネル等の「太陽電池」がその代表格で、ペルチェ素子の両面に温度差を生じさせて発電する「熱電池」や、放射線のエネルギーを電気エネルギーに変換する「原子力電池」などがある。
今回の量子電池は、この物理電池である。

3. 生物電池
生物電池は、微生物の生物化学反応を利用した電池であり、光合成を利用した「生物太陽電池」などがある。


<量子エレクトロニクスについて>
量子エレクトロニクスとは,分子・原子・原子核などと、電磁波との相互干渉作用を通信・制御・計測等に利用する技術である。

コンピュータのCPUには、何千個ものトランジスタが詰め込まれており、これ等の素子がどんどん小型化されるにつけて、様々な問題が生じてきた。
トランジスタの制御には「電気の流れ」即ち「電流」を用いているのであるが、「流れ」は即ち「波」であり、反射,屈折,回折,干渉といった「波」が持つこれらの性質が、微小で超高速度な世界においては、大きな問題となってくる。
そこで電気を流すのではなく、一つ一つの電子だけを制御して様々な演算を行うトランジスタであれば、今より遥かに高性能で、省電力なコンピュータが実現可能である。
大量の電子を流して制御していたものが、電子を1つ動かしてやるだけのエネルギーしか必要ないのであるから、当然として熱の発生も抑える事が出来、冷却に掛かる余分な電力も必要ない。
(注:厳密には、電子も波としての性質をもち合わせているが、電子の波長は約10nmと短い。)

又、通信においては、従来の銅線に電気を流して通信するよりも、光通信の方が圧倒的に大容量のデータをより高速にやり取り出来る事から、家庭におけるインターネット回線でも、電話線を用いたADSLから徐々に光回線へとシフトしてきている。
しかし光通信では、光ファイバーの中を通ってきた光の信号を電気信号に変換する必要があり、更なる高速化には、この変換速度が問題となる。
量子ドットレーザーを通信用光源に用いれば、データ信号を光にのせる為の変調器が不要となるため、次世代通信の研究において大いに期待されている技術である。

この様に量子技術の発展によって、ナノ・メートルの世界における様々な物質の性質や挙動が明らかにされ、それを制御する技術が成熟する事によって、より一層の高速化や省電力化が見込める事となる。
21世紀は正に「量子の時代」の幕開けである。


<量子電池/グエラバッテリー>
この電池を発明したグエラテクノロジー社によると、
「酸化物半導体のバンドギャップ中に電子捕獲準位を形成、この準位に絶縁層を介して電子を充填(充電)するか空(放電)にするかにより、充放電を行います。」
とある。

先ずは「酸化物半導体のバンドギャップ」とは、なんぞや? という事から始めよう。

物質は電子の通り具合で、「導体」「絶縁体」「半導体」の3つに大分される。
電子を良く通す「導体」と、電子を通さない「絶縁体」、そして、条件によっては電子を通す「半導体」。
"電気を通す、通さない"とは、物質の中を電子が移動する事が出来るかどうかである。

「バンドギャップ」とは、電子が存在することの出来ない領域(禁制帯)。
「導体」である、鉄や銅・銀・金・アルミなど金属系の物質には、この「バンドギャップ」が存在しない為、電子が自由に移動できるんで、電気を良く通すことができる。
しかし、油:ガラス・ゴム・セラミック等の「絶縁体」は、この「バンドギャップ」が大きい為に、電子が移動する事が出来ず、電気が流れない。
「半導体」の場合には、元々の電子の居場所である「価電子帯」と、電子が自由に動ける場所「伝導帯」の間に、小さな「バンドギャップ」が存在し、その名の通り「半導体」である為に、外からそれなりのエネルギーが加わらなければ、電子はこの「バンドギャップ」を飛び越えて流れる事が出来ない訳である。

エネルギーが加えられ、価電子帯にある電子が伝導帯に励起すると、伝導帯に電子が、価電子帯には電子の抜けた穴であるホールが生成され、電子はポテンシャルエネルギーの低い方向に移動し、一方ホールはポテンシャルエネルギーの高い方向に移動する。
電子が伝導体に移る事を「発生」、ホールに戻る事を「再結合」と呼ぶが、ダイレクトに伝導体と価電子帯でやり取りがある場合を「直接再結合」という。
これに対して、途中でバケツリレーのように受け渡し場所の準位(エネルギー準位)が存在する場合は「間接再結合」と呼ぶ。

素材に不完全な結合や切断された結合や金属汚染などの欠陥があった場合には、バケツリレーの途中で電子がトラップされてしまい、スムーズな受け渡しが出来なくなる「電子捕獲準位」というエネルギー準位が形成されてしまう為、半導体の製造には高度な洗浄技術が欠かせない。

グエラバッテリーは、半導体にとっては本来は欠陥とされている「電子捕獲準位」を「バンドギャップ」内に意図的に生成する事により、ここで電子をトラップして蓄電しようとしている訳である。


<競合製品との比較>
現在市販されているバッテリーの中で、最もエネルギー密度が高く一般に広く普及している物としては、リチウムイオン電池が挙げられるが、

1. 発熱・発火等の安全性の問題。
2. サイクル寿命が短い。
3. 希少金属を必要とする為、コストや生産国におけるカントリーリスクの問題。
4. 充放電に保護回路や制御回路が必要で、急速高電圧充電は寿命を損なう。。
5. 満充電状態での保管に向かない(スタンバイ用途に不向き)

等の欠点があり、必ずしも理想の2次電池という訳ではない。


これに対しグエラバッテリーは、

1. 材料が不燃性である為、発熱・燃焼・熱暴走しない。
2. 1万回の充放電で、90%以上の容量を保持。
3. 危険・有害物質や、希少資源を使用していない為、安全で低コスト。
4. 急速充放電が可能。

と、詳細なスペックが明らかにされていないので、自己放電性能や価格について不明である事が不安視されるが、単体出力電圧が1.5Vと低い事を除けば、リチウムイオンを遥かにしのぐ性能である。

電圧は、多層化により向上させる事が出来るであろうが、充電の際にリチウムイオンのようにバランサー回路が必要になるかどうかで、コスト面でのアドバンテージに大きな差が出る為、今後の情報開示により改めて評価したい。

量子技術と同じく、21世紀の素材として注目されるマグネシウムであるが、東工大の矢部孝教授が開発された電池に「フィルム型マグネシウム電池」という物もあるが、これは使い切りの1次電池であり、競合製品とはなり得ないと思われる。

同じ理由で、「燃料電池」は一種の「発電システム」であり、広義には競合製品と言えるであろうが、純粋に蓄電という用途においては競合製品とはなり得ないと思われる。


<日本マイクロニクス>
過去にはこの銘柄が、新興市場を牽引してきたという実績もある老舗であるが、長期間の円高や低価格競争の煽りを受け、売上は伸び悩み、株価も低迷を続けてきた。

しかし苦しい台所事情にも拘らず、研究開発に投資し続けて、新興市場で特許件数No.1という、弛まぬ努力と技術力の高さが今回の開発で実を結んだ訳である。

今期は大幅に業績が回復し、復配も予定され、円安基調は早晩崩れそうにない。
10月25日の上方修正を受けてストップ高となり、決算発表を前に更に一段上昇した株価は、本来は翌日に売り崩されるはずであったであろう。

間抜けな事に、翌日いちよし証券はレーティングを下げた事を発表するが、目敏い投資家達が、この超弩級の材料に飛びついた為に、この日から株価は急上昇して行く事になる。


<三菱UFJモルガン・スタンレー証券「MUMSS」>
急増する信用買残高に、急激な高騰による25日平均乖離率の上昇を受けて増担保規制が決定したその日に、今度はMUMSSからレーティング下方修正のレポートが出た。

目標株価は510円→950円に引き上げたものの、業績向上は織り込み済みとして、レーティングは「Underperform」へ引き下げるという内容である。
このレポートでは、「二次電池を評価するには時期尚早」としながらも、アップサイドリスクとして二次電池の早期事業化を指摘し、来期予想において、営業外収益は今期実績の2億6千万に対して4割減の1億5千万という、大幅に増大するであろう為替差益を、恣意的とも言えるほど無視した予測となっている。 

量子二次電池という大きな材料を無視しておいて、その先行費用だけを織り込み、為替差益すら除外した予測が「950円」という目標価格という訳である。

目標株価算出の根拠であるDCF法自体が、そもそも株価の算出には不向きで眉唾なため、簡便で市場株価との乖離が少ない、「企業価値÷発行株式数」という適正株価の算出方法でザックリ計算してみた。

因みに、11月19日発表の本決算の数字から算出した適正株価が848円で、翌日の終値が870円。
ドンピシャである!

これに対して、MUMSSの目標株価は510円。なんじゃソレ?
如何にデタラメな数字かが良く解る。

MUMSSの来季予測では、(単位:百万円) 
流動資産=20332、投資他資産=2033、流動負債=12428、固定負債=4883、営業利益=2300で、適正株価は1278円となる。
厳密には、自社買いの株を引いた総発行済株式数は、18,990,986株であるから、この数字で計算すると1346円だ。

この様に勝手な理屈をこねて、パラメーターを恣意的に少し変化させるだけで、簡単に結論ありきの値が算出可能である。
要は、自分が買いたい値段が結論として先にあり、態々株価の算出には不向きな算出方法で、恣意的にパラメーターを操作して、それらしく体裁を整えただけの文書である。
こんな物を世間に公表し、堂々と株価操作を行える神経が理解出来ない。

これと同じような事象が、ミクシィ(2121)でも行われ、こちらは余りにも悲惨な被害者が多すぎる事から、ネット上で話題となって居る。
こっちは無理やり株価を釣り上げた例である。

ともあれ、このレポート受けて市場は「底値は950円」と認識し、増担保期間中で在りながら異例の値上がりを続ける事になった。

http://perpu.seesaa.net/article/382566102.html

posted by k at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 個別企業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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