図1 日本の名目GDP(円建て)の推移
図1 日本の名目GDP(円建て)の推移

 バブル崩壊後も、しばらくの間は経済成長が続きました。とくに94〜96年頃は、バブル崩壊直後のダメージから少し立ち直りつつあったのです。名目GDPの数字は、94年が483兆円、95年が494兆円で、96年には初めて500兆円を超えました(今より大きいことに注目してください)。

 それが、97〜98年の金融危機を境に、日本経済は成長どころの話ではなくなって、名目GDPは500兆円前後の水準を保つのがやっとという状況が続きました。そして、2009年には、名目GDPが470兆円台に減少してしまいました。

 現在に視点を移すと、経済が伸び悩む日本を尻目に、中国は急成長を遂げ、2010年4.6月期にはとうとう日本の名目GDP(ドル建て)を追い抜きました。一方、米国の経済も成長を続けて、GDPは14兆ドル規模まで拡大しました。EUも、とくにドイツを中心に成長しています。

図2 日本・米国・中国の名目GDP(ドル建て)の推移
図2 日本・米国・中国の名目GDP(ドル建て)の推移

 要するに、日本だけが置いていかれてしまったのです。本当に、何とかしなければいけません。そのためにも、日本人みんなが、現在の日本経済の状況を正確に認識して、何をすればいいか勉強することが大切なのです。